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フロアコーティング食品衛生法規格試験|専門家監修・4項目全合格

フロアコーティングの食品衛生法規格試験成績書を確認する住宅施工の様子

「床をなめても安全」と謳うフロアコーティング業者は多くあります。しかし実際には、食品衛生法規格試験の成績書を自社サイトで公開している業者は、ほとんど存在しないのが現状です。

子どもがハイハイし、ペットが床を舐める——そのような生活環境において、コーティング剤から有害物質が溶け出さないかどうかは、施工後に取り返しのつかない問題となりえます。「安全」という言葉を信じる前に、根拠となるエビデンスを確認することが重要です。

この記事では、フロアコーティングと食品衛生法規格試験の関係、試験で何がわかるのか、そして試験成績書を公開している業者とそうでない業者の具体的な違いを解説します。

この記事でわかること

  • 食品衛生法規格試験とはどんな試験か
  • 試験結果の「限度内」が意味すること
  • エビデンスがない業者との具体的な違い
  • 信頼できる業者を選ぶための確認ポイント

フロアコーティングの「安全」は根拠で判断する

フロアコーティングの安全性根拠となる試験成績書と業者案内の比較イメージ

「安全」の根拠として試験成績書の有無を確認することが業者選びの第一歩

食品衛生法規格試験とは、コーティング剤から有害物質が溶け出さないかを確認する安全性試験です。この試験を実施・公開しているかどうかが、業者選びの重要な判断基準となります。

「なめても安全」と表記する業者が多い理由

「子どもが舐めても安全」「ペットにやさしい素材」という表現は、フロアコーティングの案内に頻繁に登場します。読者の不安を直接解消する言葉として、集客上の訴求力が高いためです。

しかし、この表現には明確な定義がありません。「安全」と言っても、どの試験機関が、どの規格で、どの項目を検査したのかが示されなければ、根拠として成立しません。「安全基準をクリアしています」とだけ記載された案内で業者を選ぼうとしているお客様に確認すると、具体的な試験成績書が存在しないケースも少なくありません。

根拠のない安全表記が問題となる理由

フロアコーティング剤は、硬化後に床材の表面で長期間使い続ける建材の一種です。子どもやペットが直接触れる場面が多いうえ、熱・摩擦・洗剤との接触によって成分が溶け出すリスクも考慮しておく必要があります。

そのため、「安全」と言うためには、有害物質が溶け出さないことを第三者機関が試験で確認した成績書が必要です。この試験に相当するのが、食品衛生法に基づく規格試験です。

食品衛生法規格試験とは何か

食品衛生法規格試験の材質試験・溶出試験を実施する公的試験機関のイメージ

食品衛生法規格試験とは、コーティング剤から有害物質が溶け出さないかを確認する安全性試験です。正式には「食品、添加物等の規格基準」(昭和34年厚生省告示第370号)第3のD-2、合成樹脂製の器具・容器包装に関する規格に基づく試験が該当します。

試験の根拠となる法令と規格

この試験規格は、食品に直接触れる容器や器具に使われる合成樹脂素材が、有害物質を溶出しないことを確認するために設けられた基準です。もともとは食品容器・包装材向けの規格ですが、フロアコーティング剤の安全性評価にも同じ基準を適用できます。

フロアコーティング剤も合成樹脂を主成分とする材料であり、床面に硬化した状態で長期間使用されます。「食品容器と同じ厳しさで材料の安全性を確認している」という意味において、この試験規格の採用は非常に合理的な判断と言えます。

何を調べる試験なのか

試験は大きく「材質試験」と「溶出試験」の2種類に分かれます。それぞれ以下の項目が確認されます。

試験の種類 検査項目 何を確認するか
材質試験 カドミウム・鉛 材料そのものに有害な重金属が含まれていないか
溶出試験 重金属 液体と接触したときに重金属が溶け出さないか
過マンガン酸カリウム消費量 有機物が溶出しないか(材料の安定性の指標)

特に溶出試験は、硬化したコーティング剤が液体と接触したときの安全性を評価するものです。実際の床面への使用環境に近い条件での検証が行われます。

「床に塗るコーティング」になぜ食品衛生の試験が使えるのか

食品衛生法の規格試験は、もともと食品容器向けの基準です。床材への適用については、法的な義務ではありません。しかし、この試験を自社製品で実施・公開しているということは、「食品容器と同等の厳しさで安全性を自主的に確認した」ことの証明になります。義務でないにもかかわらず費用をかけて試験を依頼し、その結果を公開するという姿勢そのものが、安全性に対する本気の取り組みを示しています。

試験結果で何がわかるのか|4つの検査項目を解説

M&Mセラミックガラスコーティングの食品衛生法規格試験成績書の全4項目限度内を示すイメージ

試験成績書には、難しい化学用語が並んでいます。実際に成績書を目にしたことがないお客様も多くいらっしゃいます。ここでは、M&Mが一般財団法人 日本食品分析センター(JFRL)に依頼したセラミックガラスコーティングの試験結果をもとに、各項目の意味を解説します。

材質試験:カドミウム・鉛の検査結果

材質試験は、コーティング剤そのものに有害物質が含まれていないかを確認するものです。カドミウムと鉛はいずれも人体への毒性が強い重金属であり、少量でも継続的に摂取し続けると、骨疾患や神経障害を引き起こすリスクがあります。

M&Mのセラミックガラスコーティングは、この2項目について「限度内」の結果を得ています。材料そのものに有害な重金属は含まれていないことが、第三者機関により確認されています。

溶出試験:重金属・過マンガン酸カリウム消費量

溶出試験は、硬化したコーティング剤が液体と接触したときに有害物質が溶け出さないかを確認するものです。実際の床面への使用環境に近い条件で試験が行われます。

重金属の溶出試験では「限度内」の結果を確認しています。過マンガン酸カリウム消費量は実測値4.6μg/mlで、こちらも「限度内」です。この数値は、硬化後のコーティング剤から有機物がほとんど溶け出していない安定した状態を示す指標で、値が低いほど材料として安定していることを意味します。

「限度内」が意味すること

試験結果の「限度内」という表記は、食品衛生法が定める基準値を超えていないことを意味します。「まったく検出されなかった」わけではなく、「人体に影響を与えるとされる基準値以下に収まっている」という意味です。

重要なのは、この判定を第三者の公的試験機関が行っていることです。日本食品分析センター(JFRL)は、試験番号が付与された公的な証明書として機能する成績書を発行する機関です。試験番号(第18139934001-0101号)の存在が、結果の信頼性を裏付けています。

エビデンスなし業者との具体的な違い

フロアコーティング業者選びの確認ポイントと試験成績書の信頼性判断基準

「安全」と謳う業者と、試験成績書を公開している業者の間には、明確な差があります。施工を依頼する前に、以下の視点でご確認されることをお勧めします。

「安全基準クリア」の表記だけでは不十分な理由

多くの業者は「安全基準をクリアしています」「無害な素材を使用しています」と記載しています。しかし、この表記だけでは以下の点が不明です。

  • どの試験機関が実施した試験か
  • どの規格・法令に基づく試験か
  • 試験の対象となった製品名は何か
  • 試験を実施した時期はいつか
  • 全検査項目が合格しているか

これらが明示されていなければ、読んだ側には安全性を自分で確認する手立てがありません。言葉だけの「安全」は、証明力としては機能しないのです。

信頼できる試験成績書の確認ポイント3つ

試験成績書を確認する際、以下の3点を押さえることで書類の信頼性を判断できます。

① 試験機関の名称と公的な認定の有無
日本食品分析センター(JFRL)などの公的登録試験機関が実施したものか確認してください。聞き慣れない機関名の場合は、公的な認定の有無を問い合わせることをお勧めします。

② 検体名と実際の施工製品の一致
成績書に記載された検体名が、実際に施工で使用する製品名と一致しているか確認してください。「コーティング剤一般」ではなく、製品名が明記されていることが重要です。

③ 試験規格と全項目の結果
適用した試験規格が明記されており、全検査項目の結果が「限度内」であることを確認してください。一部の項目のみ開示している場合は、注意が必要です。

業者に確認すべき質問リスト

見積もりや相談の段階で、以下の内容を業者にお伝えください。

  • 食品衛生法規格試験の成績書を見せていただけますか?
  • 試験を実施した機関はどこですか?
  • 施工に使用するコーティング剤と試験の検体名は一致していますか?
  • 試験成績書をウェブサイトで公開していますか?

これらの質問に対してスムーズに書類を提示できる業者は、安全性の根拠管理が徹底していると判断できます。回答が曖昧だったり、書類の提示を渋る場合は、エビデンスを保有していない可能性があります。

M&Mセラミックガラスコーティングの試験結果

M&Mセラミックガラスコーティングの食品衛生法規格試験全4項目合格のエビデンス

ここでは、M&Mが実際に取得した試験成績書の内容を具体的にご紹介します。

一般財団法人 日本食品分析センター(JFRL)に依頼した理由

M&Mが試験を依頼したのは、一般財団法人 日本食品分析センター(JFRL)です。食品や食品に接触する材料の安全性評価において、国内有数の実績を持つ公的機関です。試験結果の信頼性と客観性を担保するために、自社試験ではなく外部の第三者機関への依頼を選択しました。

試験結果の詳細(全4項目合格)

試験の種類 検査項目 結果
材質試験 カドミウム 限度内
限度内
溶出試験 重金属 限度内
過マンガン酸カリウム消費量 限度内(4.6μg/ml)

試験成績書の発行番号は第18139934001-0101号(2018年12月6日発行)。適用規格は食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)の第3のD-2です。全4検査項目において「限度内」の判定を受けており、食品衛生法が定める合成樹脂製器具・容器包装の基準をクリアしています。

この試験結果が住宅施工にどう活きるか

食品衛生法規格試験に合格したコーティング剤は、食品容器と同等の安全基準をクリアしていることを意味します。子どもやペットが床に直接触れる住宅において、化学物質への暴露リスクを最小限に抑えるための根拠となります。

「安全です」という言葉ではなく、「第三者機関の試験成績書で確認済みです」という事実こそが、施工後の長期的な安心感を裏付けます。M&Mフロアコーティングでは、安全性評価試験のページでエビデンス一覧を公開しています。施工をご検討の前に、ぜひご確認ください。

安全性以外にも確認したいエビデンスと注意点

フロアコーティングで確認すべき4種のエビデンス比較と施工前の注意点

フロアコーティングの安全性を総合的に判断するためには、食品衛生法規格試験以外のエビデンスも確認しておくことが望ましいです。それぞれの意味を以下に整理します。

エビデンスの種類 確認できること 特に重要な理由
食品衛生法規格試験 有害物質の溶出がないこと 子ども・ペットへの化学的安全性
F☆☆☆☆(フォースター) ホルムアルデヒドの放散量が最低レベル シックハウス症候群の原因物質の抑制
SIAA(抗菌製品技術協議会) 抗菌・抗ウイルス性能の第三者認証 衛生的な床環境の維持
硬度試験(鉛筆硬度試験) コーティングの耐傷性 長期耐久性の客観的な指標

こうしたエビデンスをすべて取得・公開している業者は多くありません。各コーティングの種類と性能の違いについては、フロアコーティングの種類・価格・必要性の解説記事で詳しくまとめています。種類の選定と併せてご参照ください。

滑り止め性能と安全性を重視される場合は、ワンニャンすべらんコーティングの性能エビデンスも合わせてご確認ください。安全性と機能性の両面で、根拠のある選択が可能です。

施工前に確認しておきたい注意点

フロアコーティングは多くの床材に対応していますが、施工前に確認が必要なケースがあります。コルクフローリングやクッションフロアは、下地の性質によりコーティング剤の密着が安定しないことがあり、施工の可否を事前にご確認いただく必要があります。また、既存のワックスが厚く残っている床は、完全除去のための追加作業が発生する場合があります。

保証対象外となる主な条件は以下のとおりです。施工後に床材の反りや膨らみが発生した場合(下地・建物起因のもの)、および水濡れを長期間放置した場合は、保証の適用外となります。施工前に床の状態と保証条件をあわせてご確認いただくことをお勧めします。

施工業者を選ぶ際の品質基準として、日本ハウスコーティング協会(JHCA)の加盟店基準も参考になります。加盟店は保証引継制度の対象となるため、万が一業者が廃業した場合も保証が継続されます。

よくある質問

フロアコーティングの食品衛生法規格試験とは何ですか?
食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)に基づく安全性試験です。コーティング剤から有害な重金属や有機物が溶け出さないかを、第三者の公的試験機関が確認します。食品容器と同等の厳しさで材料の安全性を評価するため、住宅のフロアコーティングの安全性確認に最も適した試験の一つです。
食品衛生法規格試験に合格していないコーティングは危険ですか?
必ずしも危険とは断言できませんが、合格を確認していない場合は安全性の根拠が存在しないことになります。特に小さなお子様やペットがいるご家庭では床に直接触れる機会が多いため、試験成績書の有無を施工前にご確認されることを強くお勧めします。
試験成績書を持っているかどうか業者に確認する方法はありますか?
見積もりや相談の段階で「食品衛生法規格試験の成績書を見せていただけますか?」と直接お聞きするのが最も確実です。信頼できる業者は、試験機関名・試験番号・全検査項目の結果が記載された成績書をすぐにご提示できます。ウェブサイトで事前に確認できる業者は、透明性の面でも信頼度が高いと言えます。

※本記事内の一部画像はAIで生成したイメージです。

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