水性フロアコーティングとは|完全ガイド・油性との3つの違い

水性フロアコーティングとは何か。油性から水性へという業界の大転換が進む今、施主の方が知っておくべき選び方を、M&Mが本記事で完全ガイドとして徹底解説します。性能比較・健康配慮・失敗しない業者選びまで、現場で蓄積した知見をすべて公開します。
この記事でわかること
- 水性フロアコーティングと油性の違い・業界転換の背景
- 「水性は弱い」が過去の常識である技術的な理由
- 水性UV・水性ウレタンの性能と保証年数
- 水性が向くケース・向かないケース・保証対象外の条件
- 失敗しない業者選び5つのチェックポイント
目次
水性フロアコーティングとは|定義と業界の最新動向
水性フロアコーティングとは、水を主成分とした樹脂塗料で床表面を保護する施工技術です。従来の油性(有機溶剤系)に比べてVOC排出量と施工時の臭気が大幅に少なく、施工者・居住者・環境への負荷が小さいのが特徴です。
水性フロアコーティングの定義
水性フロアコーティングは、水を主成分とした樹脂塗料による床保護施工の総称です。樹脂の種類により水性UV硬化型・水性ウレタン系などに分かれます。それぞれ性能特性と推奨シーンが異なるため、住まいの条件に合わせて選定する必要があります。
油性から水性へ|世界的な業界転換の3つの背景
塗料業界全体で、油性から水性への切り替えがすでに本格化しています。背景は大きく3つあります。
1つ目は施工者の健康保護です。有機溶剤による健康被害を防ぐため、労働安全衛生法・有機溶剤中毒予防規則の遵守がより厳格に求められるようになりました。2つ目は環境負荷の低減です。VOC(揮発性有機化合物)排出抑制は国際的な要請となり、カーボンニュートラル・SDGsへの対応が業界共通の課題となっています。
3つ目は業界全体の方針転換です。国内外の主要塗料メーカーが研究開発の主軸を水性塗料へと移行しています。そのため、今後は水性製品が市場の主流となる見通しです。
油性塗料の供給不安と中東情勢の影響
油性フロアコーティング剤は石油由来の有機溶剤を主成分とします。そのため、中東地域の地政学的リスクが原料調達に直接的な影響を及ぼしています。
具体的には、納品リードタイムの長期化、出荷停止・数量制限の通知、仕入価格の段階的な値上げ、施工タイミングの不確実化といった事態が発生しています。一方、水性塗料は水を主成分とするため、石油原料の影響を受けにくく、調達面で比較的安定しています。
「水性は油性より弱い」は本当か|M&Mが教える誤解の正体

10年以上前の水性はワックス並みの性能でした
確かに、10年以上前の水性フロアコーティング剤は、ワックスより少し優れる程度の性能でした。本格的なフロアコーティングと比較すると性能差があり、自信を持っておすすめできる水準ではありませんでした。
その結果、業界には「油性=強い」「水性=弱い」というイメージが定着しました。施主の方が「水性は性能が落ちるから油性のほうがいい」とお考えになるのは、当時の事実に基づいた合理的な判断だったといえます。
現在の水性は技術革新で油性と同等性能を発揮します
しかし、現在の水性フロアコーティングは技術革新により油性と同等の性能まで進化しています。耐久性・耐水性・耐薬品性のいずれも大幅に向上しました。
具体的には、シリコン・ガラスフロアコーティングの代替商品としておすすめできる水準です。さらに、施工者の健康と環境にも配慮した次世代品です。一昔前の常識に縛られていると、本来選べたはずの選択肢を失いかねません。M&Mの視点では、現代の水性は「油性の代わり」ではなく、「油性と並ぶ第二の本命」として位置づけるべき技術です。
水性フロアコーティングの種類|M&M取扱2商品の特徴

水性UVフロアコーティング|短時間硬化・即日入居可能
水性UVフロアコーティングは、UV照射により短時間で硬化する高光沢タイプです。高い耐久性と美しい仕上がりを両立できる点が大きな特徴です。
施工後すぐに入居できるため、新築マンションへの引越しタイミングが迫っている場合や、施工日数を最小化したい場合に向いています。光沢感を重視する施主の方にもおすすめしやすい商品です。
水性ウレタンフロアコーティング|柔軟性に優れ保証10年
水性ウレタンフロアコーティングは、柔軟性のあるウレタン樹脂を採用した光沢タイプです。床材への密着性に優れ、幅広い床材に施工できます。保証期間は10年です。
無垢材や複合フローリングなど、季節による床材の膨張収縮に追従する柔軟性が求められる現場で力を発揮します。コスト面でも導入しやすく、賃貸物件や予算重視の住宅にも適しています。
実際の施工前後の変化は施工事例(ビフォーアフター写真)でご確認いただけます。
油性と水性フロアコーティングの性能比較表

評価項目別の性能比較
M&Mが取り扱う水性UV・水性ウレタンと、従来の油性UV/シリコン/ガラスの性能を比較したのが下記の表です。耐久性・耐水性・耐薬品性は、評価機関の試験データをもとに同等水準と判定しています。
| 評価項目 | 油性UV/シリコン/ガラス | 水性UV | 水性ウレタン |
|---|---|---|---|
| 耐久性 | ◎ | ◎ | ◎ |
| 耐水性 | ◎ | ◎ | ◎ |
| 耐薬品性 | ◎ | ◎ | ◎ |
| 施工時の臭気 | 強い | 少ない | 少ない |
| VOC排出量 | 多い | 少ない | 少ない |
| 施工者の健康影響 | 配慮要 | 低リスク | 低リスク |
| 供給安定性(現状) | 不安定 | 比較的安定 | 比較的安定 |
比較表からわかる水性の優位性
表からわかるとおり、耐久性・耐水性・耐薬品性は油性と水性で同等です。一方、施工性・健康配慮・環境性・供給安定性のいずれにおいても水性が大きく優位です。つまり、性能で妥協せずに健康と将来性を取れるのが、水性フロアコーティングの最大のメリットといえます。
水性フロアコーティングを選ぶ4つのメリット

①性能|油性と同等の耐久性・耐水性・耐薬品性
水性フロアコーティングは、耐久性・耐水性・耐薬品性において油性と同等レベルです。シリコン・ガラスフロアコーティングの代替商品として十分に機能します。性能面で妥協する必要はありません。
②健康配慮|VOC排出量と臭気の大幅な低減
水性は施工時の臭気が少なく、VOC排出量も大幅に低減できます。施工者・居住者・ペットの健康に配慮した商品です。シックハウス症候群が心配な家庭や、化学物質過敏症のご家族がいらっしゃる場合に特におすすめできます。
③環境配慮|シックハウス対策とSDGsへの適合
水を主成分とするため環境負荷が低くなります。シックハウス症候群対策やSDGsの観点からも、これからの時代に適した選択です。F☆☆☆☆(フォースター・ホルムアルデヒド最高等級)対応の商品もあり、安全性基準も高いといえます。
④将来性|供給安定とメンテナンス継続性
業界全体が水性へ移行する流れの中で、長期的な供給安定性とメンテナンス対応の継続性が確保されます。逆に油性は今後、商品供給が縮小し、補修対応が困難になるリスクがあります。長期保証を活かすなら、メーカーが製造を継続する塗料を選ぶことが重要です。
なお、フロアコーティング全種類の比較についてはフロアコーティングとは(種類・価格・必要性)でも詳しく解説しています。
水性フロアコーティングが向くケース・向かないケース

水性が向くケース・対象読者
以下のようなケースでは、水性フロアコーティングが特に向いています。
- 新築マンション・新築戸建ての入居前施工
- 小さなお子さま・高齢者・ペットがいる家庭
- 化学物質過敏症やシックハウス症候群が心配な方
- 養生期間を短くして早く入居したい方
- 業界の長期動向を踏まえて将来性を重視したい方
水性が向かないケース・注意が必要な床材
一方、以下のケースでは水性が向かない、または事前確認が必要です。
- コルクフローリング:コーティング剤が浸透しすぎる場合があります
- クッションフロア:下地が柔らかく密着性が低下する場合があります
- 既存ワックスが厚く残っている床:完全除去が必要で追加費用が発生します
- 床暖房との相性:商品により対応可否が異なるため、施工前に必ず確認します
保証対象外となる条件
保証は施工に起因する不具合のみが対象となります。以下は保証対象外です。
- 水濡れの長期放置による床材の変形・腐食
- 施工後の床材の反りや膨らみ(下地・建物起因)
- 入居後の傷・へこみ・変色(生活起因)
- 施主自身でのメンテナンス剤使用による変質
施工前後の実務上の注意点
現場で実際にあったご相談として、「ワックスとコーティングは同じもの」と思っていらしたケースがあります。実際は別物です。ワックスは数ヶ月で剥がれますが、フロアコーティングは硬化して床と一体化するため剥がれません。施工費用にも大きな差があるため、お見積もり時には商品の種類を必ずご確認いただくことが重要です。
📋 あなたの床は水性コーティングで施工できますか?
床材の写真を送るだけで、無料で施工可否をご確認いただけます。現地調査・見積もりは完全無料です。
失敗しない水性フロアコーティング業者の選び方|M&Mが教えるチェックポイント

認証・試験エビデンスを開示しているか
信頼できる業者は、商品の性能・安全性について第三者機関の試験評価書を開示しています。確認したい認証・試験データは具体的に以下のとおりです。
- ISO 9001:2015(品質マネジメントシステム認証)
- SIAA認証(抗菌・抗ウイルス・防カビ)
- F☆☆☆☆(ホルムアルデヒド最高等級)
- VOC13物質試験のN.D.(不検出)結果
これらをカタログレベルではなく実物の試験報告書で確認できる業者を選ぶことが、失敗しない第一歩です。詳細は性能評価試験のページで実際の試験データを公開しています。
保証年数と保証引継制度(JHCA加盟)の有無
保証年数は商品により異なります。水性ウレタンは10年保証、セラミックガラスとワンニャンすべらんは30年保証です。さらに重要なのが、施工業者が万が一廃業した場合の保証引継制度です。
日本ハウスコーティング協会(JHCA)の加盟店であれば保証引継制度の対象となるため、長期保証を実質的に担保できます。30年という長期保証は、業者単独ではなく業界団体の制度で担保されてはじめて意味を持ちます。
ショールームで実物体験ができるか
カタログだけでは判断できない要素が多くあります。質感・光沢感・防滑性などは実際に手で触れて歩いてみないとわかりません。ショールームで全種類のサンプルを比較できる業者なら、施工後のイメージギャップを最小化できます。ペット同伴で防滑性を体験できる施設もあるため、ペット飼育家庭の方はぜひご活用ください。
水性フロアコーティングの費用相場

コーティング種類別の1㎡単価
水性フロアコーティングの一般的な価格帯は次のとおりです。
| コーティング種類 | 1㎡あたり価格帯 | 保証年数 |
|---|---|---|
| 水性UVコーティング | 6,000~9,000円 | 20年 |
| 水性ウレタンコーティング | 2,000~4,000円 | 10年 |
費用が変動する要因
実際の施工費用は施工面積、床材の種類、既存ワックスの除去有無、補修箇所の有無などで変動します。LDKのみと全室施工では総額が大きく変わるため、正確な金額は無料見積もりでのご確認をおすすめします。詳細はフロアコーティングで床の美しさを長持ちでも解説しています。
📋 費用の詳細はお見積もりで確認できます
床面積・床材・既存ワックスの状況により金額が変動します。現地調査・見積もりは完全無料、キャンセルも施工14日前まで無料です。
水性フロアコーティングに関するよくある質問

- Q. 水性フロアコーティングは油性より本当に弱くないのですか?
- 10年以上前の水性は確かに油性より性能が劣っていました。しかし、現在の水性は技術革新により耐久性・耐水性・耐薬品性のいずれも油性と同等レベルまで進化しています。シリコン・ガラスフロアコーティングの代替商品としておすすめできる水準です。
- Q. ペットや小さなお子さまがいる家庭でも水性は安心ですか?
- 水性はVOC排出量と施工時の臭気が大幅に少なく、ペット・お子さま・高齢者がいる家庭におすすめできます。F☆☆☆☆対応の商品やSIAA抗菌認証取得の商品もあり、安全性基準が高い水性商品をお選びいただければ安心です。
- Q. 水性ウレタンの10年保証とセラミックガラスの30年保証はどちらがいいですか?
- 予算と住まい方によって最適解が異なります。賃貸物件や予算重視の場合は水性ウレタン10年保証が向いています。一方、新築持ち家で長期使用を前提にするならセラミックガラス30年保証のほうがコスパに優れます。M&Mの視点では「住み続ける年数 × 単価」で判断するのがおすすめです。
- Q. 既存ワックスが残っていても水性コーティングは施工できますか?
- 既存ワックスが残っている場合、完全に除去しないとコーティングが密着せず剥離の原因となります。M&Mの施工では事前にワックス除去作業を行いますが、ワックスの厚みや状態によっては追加費用が発生する場合があります。事前の現地調査で必ず確認させていただきます。
- Q. まず相談だけしてみたいのですが、費用はかかりますか?
- 相談・現地調査・お見積もりはすべて無料です。床材の写真を送るだけでの施工可否確認も承っております。キャンセルも施工予約14日前まで無料のため、まずはお気軽にご連絡ください。
→ 無料見積もりフォームはこちら / 📞 0120-66-2929(平日10:00~17:00)
施工業者を選ぶ際の品質基準として、日本ハウスコーティング協会(JHCA)の加盟店基準も参考になります。加盟店は保証引継制度の対象となるため、万が一業者が廃業した場合も保証が継続されます。
理想の住まいを、プロの技術で。
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その他、ご不明な点はお気軽にご相談ください。
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